「第4回 - 2変数の回帰分析」の版間の差分

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真値との誤差の2乗 <math>\epsilon_{i}^{2} = (y_i - \bar{y_i})^{2}</math> の総和が最小になれば、直線モデル(回帰直線)が最良になる。<br>
真値との誤差の2乗 <math>\epsilon_{i}^{2} = (y_i - \hat{y_i})^{2}</math> の総和が最小になれば、直線モデル(回帰直線)が最良になる。<br>
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元の値yiと回帰直線で推定した値 <math>y_i = a x_i + b</math> の差(誤差 <math>\epsilon_{i}^{2} = y_i - \hat{y_i})</math> が最小になるようにするには、<br>
元の値y<sub>i</sub>と回帰直線で推定した値 <math>\hat{y_i} = a x_i + b</math> の差(誤差 <math>\epsilon_{i}^{2} = (y_i - \hat{y_i})^2</math> )が最小になるようにするには、<br>
全データの誤差の2乗(<math>\epsilon_{i}^{2} = (y_i - \hat{y_i})^{2}</math>)の和が最小になるように、直線の傾きaと切片bを決める。<br>
全データの誤差の2乗(誤差<math>\epsilon_{i}^{2} = (y_i - \hat{y_i})^{2}</math>)の和が最小になるように、直線の傾きaと切片bを決める。<br>
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これを、<u>最小2乗法</u>と呼ぶ。<br>
これを、<u>最小2乗法</u>と呼ぶ。<br>
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全データ組の誤差の2乗和Seを最小にする回帰係数a、bを求める。<br>
全データ組の誤差の2乗和S<sub>e</sub>を最小にする回帰係数a、bを求める。<br>
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上記の回帰係数を求めるには、Seの偏微分の結果が0となる鞍点を求める。<br>
上記の回帰係数を求めるには、S<sub>e</sub>の偏微分の結果が0となる鞍点を求める。<br>
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2022年7月26日 (火) 02:31時点における版

概要

記述統計において、2変数間の相関がある時、
一方の変数xから他方の変数yの関係式を求める方法である回帰分析を学習する。


回帰分析とは

N個のデータの組x1、y1、...、xN、yNについて、
直線モデル(回帰直線) を当てはめて、データの分布を表す直線を計算することである。

これは、直線の傾きaと切片bを変化させて決める。

2変数間の相関係数rxyの絶対値が大きい場合に有効である。





以上のことから、回帰直線は次式となる。



回帰分析の使い道

  • 回帰直線を使用して、yの推定に利用する。

  • 代入するxの値には注意が必要である。
    • 内挿 (問題なし)
    • 外挿 (問題あり : 範囲外での推定精度は保証できないため)
      または

      ただし、外挿しても問題ない場合もあるため、推定結果が妥当かどうかを常に考えることが重要である。



回帰分析の推定精度

回帰分析の推定精度を表すには、寄与率R2を用いる。


  • 寄与率R2は、0〜1の範囲にあり、回帰直線の精度が高いほど寄与率は1に近づく。
  • 相関係数rxyの2乗が寄与率R2に等しい。



回帰分析の原理

N個のデータの組(x1, y1)、...、(xN, yN)について、直線モデル(回帰直線)を当てはめる時、
実際には誤差があるため、元の値yiと回帰直線の式で推定した値 の差が最小になるようにしなくてはならない。

Statistics 4 1.png


真値との誤差の2乗 の総和が最小になれば、直線モデル(回帰直線)が最良になる。

元の値yiと回帰直線で推定した値 の差(誤差 )が最小になるようにするには、
全データの誤差の2乗(誤差)の和が最小になるように、直線の傾きaと切片bを決める。

これを、最小2乗法と呼ぶ。


全データ組の誤差の2乗和Seを最小にする回帰係数a、bを求める。


上記の回帰係数を求めるには、Seの偏微分の結果が0となる鞍点を求める。




上記の2式を整理して次式とする。
これらを、正規方程式と呼ぶ。
… (1)
… (2)

上式を全データ組Nで除算する。


したがって、回帰直線の切片bは、傾きa、xの平均、yの平均で求めることができる。

を下式に代入する。



全データ組の誤差の2乗和Seが最小になる回帰係数は、



したがって、回帰直線は全データ組の平均値xとyを通る。


最小となったSeの値は、次式となる。