「インストール - WayDroid」の版間の差分
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2022年2月3日 (木) 23:19時点における版
概要
Waydroidは、Ubuntuのような通常のGNU/Linuxシステム上でフルのAndroidシステムを起動するコンテナベースのアプローチです。
Linuxの名前空間(user, pid, uts, net, mount, ipc)を利用して、コンテナ内でフルAndroidシステムを実行して、
あらゆるGNU/Linuxベースのプラットフォーム上でAndroidアプリケーションを提供する。
コンテナ内のAndroidは、必要なハードウェアに直接アクセスできる。
Androidランタイム環境には、LineageOSをベースに最小限にカスタマイズされたAndroidシステムイメージが同梱されている。
現在、使用されているイメージはAndroid 10をベースにしている。
WayDroidは、Debian(Mobian) 11 bullseye、UBPorts等のWayland環境のみ動作することに注意すること。
依存関係のライブラリのインストール
WayDroidを動作させるため、依存関係のライブラリをインストールする。
Debian 11 bullseye / Mobian 11 bullseye
sudo apt install curl python3 lxc # または sudo apt install curl python3 \ apparmor arch-test bridge-utils busybox-static debootstrap distro-info mmdebstrap uidmap uuid-runtime \ fakechroot libdistro-info-perl libfakechroot liblxc1 libpam-cgfs lxc lxc-templates lxcfs
WayDroidのリポジトリの登録
Debian 11 bullseye / Mobian 11 bullseye
WayDroidのリポジトリのキーをダウンロードおよび登録する。
curl https://repo.waydro.id/waydroid.gpg sudo cp waydroid.gpg /usr/share/keyrings
次に、WayDroidのリポジトリを登録する。
sudo vi /etc/apt/sources.list.d/waydroid.list
# /etc/apt/sources.list.d/waydroid.listファイル deb [signed-by=/usr/share/keyrings/waydroid.gpg] https://repo.waydro.id/ bullseye main
パッケージ管理システムを更新する。
sudo apt update
WayDroidのインストール
Desktop OS - Debian 11 bullseye
Waydroidをインストールする。
sudo apt install waydroid
次に、WayDroidの初期化プロセスを開始する。
sudo waydroid init
WayDroidコンテナデーモンを起動する。
sudo systemctl start waydroid-container
Mobian 11 bullseye
WayDroidをインストールする。
sudo apt update sudo apt install waydroid
次に、WayDroidの初期化プロセスを開始する。
sudo waydroid init
WayDroidコンテナデーモンを起動する。
sudo start waydroid
Manjaro
WayDroidをインストールする。
sudo pacman -S waydroid
次に、WayDroidの初期化プロセスを開始する。
Waydroidを起動する時、自動的に最新のAndroidイメージがダウンロードされる。
sudo waydroid init
WayDroidコンテナデーモンを起動する。
sudo systemctl start waydroid-container # または sudo start waydroid
WayDroidコンテナデーモンを自動起動する場合、以下のコマンドを実行する。
sudo systemctl enable waydroid-container
WayDroidコンテナデーモンを起動した後、WayDroidセッションをアクティブにする。
waydroid session start
WayDroidセッションと対話するためのコマンドを、以降のセクションに記載する。
手動でのWayDroidの起動
systemctl
コマンドを使用せずにWayDroidを起動するには、以下の手順を行う必要がある。
- まず、WayDroidコンテナを起動する。
sudo waydroid container start
- 次に、ターミナルを起動して、WayDroidセッションを開始する。
この時、"Android with user 0 is ready"と表示された後、アプリケーションメニューからWayDroidを起動する。waydroid session start
ネットワークの設定
必要な場合は、WayDroidのセッションを開始する前に、ファイアウォールにおいて以下のようなルールを許可する。
以下の例では、ufwを使用している。
# DNSトラフィックを許可する場合 ufw allow 67 ufw allow 53 # パケット転送を許可する場合 ufw default allow FORWARD
WayDroidをフルスクリーンモードで起動する
まず、WayDroidを起動する。
# Debian 11 bullseye sudo waydroid container start # Mobian 11 bullseye sudo start waydroid
WayDroidの起動中に、以下のコマンドを実行する。
waydroid show-full-ui
マルチウィンドウモードでWayDroidを起動する
WayDroidのセッションが実行されている間に、プロパティを設定する必要がある。
waydroid prop set persist.waydroid.multi_windows true
次に、WayDroidコンテナデーモンを再起動する。
Androidのソフトウェアを起動する準備が整い、マルチウインドウモードで起動できるようになる。
sudo systemctl restart waydroid-container
Androidソフトウェアのインストール
Androidソフトウェアをインストールする。
waydroid app install <APKファイルのパス>
Androidソフトウェアの実行
インストールしたAndroidソフトウェア名を確認する。
waydroid app list
インストールしたAndroidソフトウェアを実行する。
waydroid app launch <Androidソフトウェア名>
WayDroidのアンインストール
まず、WayDroidのセッションとコンテナを停止する。
waydroid session stop sudo waydroid container stop
次に、WayDroidをアンインストールする。
sudo apt purge waydroid
Linuxを再起動する。
sudo systemctl reboot
再起動後、以下のディレクトリを削除する。
sudo rm -rf /var/lib/waydroid /home/.waydroid ~/waydroid
再インストールする場合は、再度、WayDroidをインストールして初期化プロセスを開始する。
sudo apt install waydroid sudo waydroid init