「PHPの基礎 - セッション」の版間の差分

提供:MochiuWiki : SUSE, EC, PCB
ナビゲーションに移動 検索に移動
(ページの作成:「== 概要 == PHPにおいて、セッションを利用する方法を記載する。<br> <br><br> == セッションの開始 == セッションとは、クッキーは…」)
 
編集の要約なし
46行目: 46行目:
       print('セッションは開始しています。<br>');
       print('セッションは開始しています。<br>');
       print('セッションIDは '.$_COOKIE["PHPSESSID"].' です。');
       print('セッションIDは '.$_COOKIE["PHPSESSID"].' です。');
    }
?>
</syntaxhighlight>
<br><br>
== セッション変数の書き込みと読み込み ==
セッションを開始することで、サーバに管理する値(セッション変数と呼ぶ)を複数保存することができる。<br>
クライアントごとに様々な値が書き込まれるため、セッションIDを識別子として、クライアントを識別することができる。<br>
<br>
セッション変数に値を書き込む場合は、定義済みの変数$_SESSIONを使用する。<br>
$_SESSION[セッション変数名] = 値
<br>
例えば、セッション変数visitedに値を書き込む場合、以下のように記述する。<br>
$_SESSION["visited"] = 1;
<br>
以下の例では、セッションを開始して、セッション変数visitedに値を保存している。<br>
同一のWebページにアクセスするごとにセッション変数の値を増加させて、前回アクセスした日時も表示している。<br>
<syntaxhighlight lang="php">
<?php
    session_start();
?>
<?php
    if(!isset($_SESSION["visited"]))
    {
      print('初回の訪問です。セッションを開始します。');
      $_SESSION["visited"] = 1;
      $_SESSION["date"] = date('c');
    }
    else
    {
      $visited = $_SESSION["visited"];
      $visited++;
      print('訪問回数は'.$visited.'です。<br>');
      $_SESSION["visited"] = $visited;
      if(isset($_SESSION["date"]))
      {
          print('前回の訪問日時は'.$_SESSION["date"].'です。<br>');
      }
      $_SESSION["date"] = date('c');
     }
     }
  ?>
  ?>

2021年3月5日 (金) 15:52時点における版

概要

PHPにおいて、セッションを利用する方法を記載する。


セッションの開始

セッションとは、クッキーは管理する値をクライアントに保存するのに対して、セッションは管理する値をサーバに保存する。
クライアントには、どのセッションを使用しているかを識別するためのセッションIDのみをクライアントに保存する。

一般的に、セッションIDをクッキーの値としてクライアントに保存する。(セッションを使用する場合、クッキーも同時に使用する)
また、重要なデータを扱う場合はセッションを使用する。

クライアントから初めてアクセスがある場合、session_start関数を使用して、新しいセッションを作成してセッションを開始する必要がある。

bool session_start()

session_start関数は、セッションを作成する。
もしくは、リクエスト上でGET、POST、クッキーにより渡されたセッションIDに基づき、
現在のセッションを復帰する。

戻り値:
   常にTRUEを返す。


セッションが開始されていない状態でsession_start関数が呼ばれる場合、新しいセッションを開始してセッションIDを割り当てる。
セッションIDは、クライアントにクッキー名PHPSESSIDで保存される。
(クライアントがクッキーを利用できない場合、次のセクションに記載する)

既にセッションが開始されているクライアント(既にセッションIDがクッキーとして保存されているクライアント)からアクセスがある場合、
session_start関数を実行しても新たにセッションを開始せずに、サーバに保存されているセッション変数を利用できるように準備する。

以下の例では、セッションを開始して、クライアントにセッションIDがクッキーとして保存しているか確認している。
初めてアクセスする場合、セッションIDが割り当てられて、クライアントは自動的にクッキーを利用してセッションIDを保存する。
次回以降は、クッキー名PHPSESSIDがクライアントから送信されて、新たにセッションは開始されずに、以前のものを利用する。

また、セッションIDにはランダムな値が設定される。

 <?php
    session_start();
 ?>
 
 <?php
    if(!isset($_COOKIE["PHPSESSID"]))
    {
       print('初回の訪問です。セッションを開始します。');
    }
    else
    {
       print('セッションは開始しています。<br>');
       print('セッションIDは '.$_COOKIE["PHPSESSID"].' です。');
    }
 ?>



セッション変数の書き込みと読み込み

セッションを開始することで、サーバに管理する値(セッション変数と呼ぶ)を複数保存することができる。
クライアントごとに様々な値が書き込まれるため、セッションIDを識別子として、クライアントを識別することができる。

セッション変数に値を書き込む場合は、定義済みの変数$_SESSIONを使用する。

$_SESSION[セッション変数名] = 値


例えば、セッション変数visitedに値を書き込む場合、以下のように記述する。

$_SESSION["visited"] = 1;


以下の例では、セッションを開始して、セッション変数visitedに値を保存している。
同一のWebページにアクセスするごとにセッション変数の値を増加させて、前回アクセスした日時も表示している。

 <?php
    session_start();
 ?>
 
 <?php
    if(!isset($_SESSION["visited"]))
    {
       print('初回の訪問です。セッションを開始します。');
 
       $_SESSION["visited"] = 1;
       $_SESSION["date"] = date('c');
    }
    else
    {
       $visited = $_SESSION["visited"];
       $visited++;
 
       print('訪問回数は'.$visited.'です。<br>');
 
       $_SESSION["visited"] = $visited;
 
       if(isset($_SESSION["date"]))
       {
          print('前回の訪問日時は'.$_SESSION["date"].'です。<br>');
       }
 
       $_SESSION["date"] = date('c');
    }
 ?>