「オペアンプ - ボルテージフォロワ」の版間の差分

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2020年8月14日 (金) 11:06時点における最新版

ボルテージフォロワとは

ボルテージフォロワはオペアンプを使った回路の1つである。
オペアンプの増幅回路の前段に配置して使用したりするが、増幅率(ゲイン)が1倍の回路なので用途が理解できない人も多い。
しかし、ボルテージフォロワの有無で回路の安定性が大きく変わるので、使用する意味を理解する。

ボルテージフォロワは図.1のような回路になる。

Voltage Follower 1.png
図.1 ボルテージフォロワ


オペアンプの+端子に入力信号、-端子に出力端子を接続する。回路としては大変簡素なものになる。
これは、非反転増幅回路の帰還率が100%(全帰還)の非反転増幅回路と考える事ができる。


ボルテージフォロワの特徴

ボルテージフォロワには次のような特徴がある。
1. 入力インピーダンスが非常に大きい
2. 出力インピーダンスが小さい

ボルテージフォロワはこの特徴を活かして、電圧を変えずにインピーダンス変換を行うことができる。


入力インピーダンス変換はどのようなときに必要か

インピーダンス変換は、回路の入力インピーダンスが小さい場合に使用する。
入力インピーダンスが低いと、信号源、回路パターン、リード線、測定器などの影響で、入力信号に誤差が出る恐れがある。
誤差が出るのを防ぐために、ボルテージフォロワでインピーダンス変換を行う。
これにより、入力検出の誤差を防止することができる。