「Raspberry Piの初期設定」の版間の差分

提供:MochiuWiki : SUSE, EC, PCB
ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
1行目: 1行目:
== Raspbianの設定 ==
== Raspbianの設定 ==
まず、Raspbianを最新の状態にするため、以下のコマンドを実行する。<br>
まず、Raspbianを最新の状態にするため、以下のコマンドを実行する。<br>
  '''sudo apt-get update'''
  sudo apt-get update
  '''sudo apt-get upgrade'''
  sudo apt-get upgrade
 
<br><br>


== キーボードの設定 ==
== キーボードの設定 ==
設定用アプリケーションの[Localisation]タブの[Set Keyboard]ボタンを押下する。<br>
設定用アプリケーションの[Localisation]タブの[Set Keyboard]ボタンを押下する。<br>
表示されたウインドウにある[Country]を[Japan]に、[Variant]を[Japanese(OADG 109A)]に設定する。<br><br>
表示されたウインドウにある[Country]を[Japan]に、[Variant]を[Japanese(OADG 109A)]に設定する。<br>
<br><br>


== タイムゾーンの設定 ==
== タイムゾーンの設定 ==
設定用アプリケーションの[Localisation]タブの[Set Timezone]ボタンを押下する。<br>
設定用アプリケーションの[Localisation]タブの[Set Timezone]ボタンを押下する。<br>
表示されたウインドウにある[Area]を[Asia]に、[Location]を[Tokyo]に設定する。<br><br>
表示されたウインドウにある[Area]を[Asia]に、[Location]を[Tokyo]に設定する。<br>
<br><br>


== 日本語フォントのインストールと言語の変更 ==
== 日本語フォントのインストールと言語の変更 ==
日本語フォントをインストールするために、以下のコマンドを実行する。<br>
日本語フォントをインストールするために、以下のコマンドを実行する。<br>
  '''sudo apt-get install fonts-vlgothic'''
  sudo apt-get install fonts-vlgothic
 
<br>
インストール完了後、GUI環境で日本語を表示するために言語の変更を行う。<br>
インストール完了後、GUI環境で日本語を表示するために言語の変更を行う。<br>
設定用アプリケーションの[Localisation]タブの[Set Locale]ボタンを押下する。<br>
設定用アプリケーションの[Localisation]タブの[Set Locale]ボタンを押下する。<br>
表示されたウインドウにある[Language]を[JP(Japan)]に、[Character Set]を[UTF-8]に設定する。<br>
表示されたウインドウにある[Language]を[JP(Japan)]に、[Character Set]を[UTF-8]に設定する。<br>
設定後、再起動が促されるのでYesボタンを押下して再起動する。<br><br>
設定後、再起動が促されるのでYesボタンを押下して再起動する。<br>
<br>
上記だけでなく、以下のフォントも使用可能である。<br>
上記だけでなく、以下のフォントも使用可能である。<br>
  '''sudo apt-get install ttf-kochi-gothic ttf-kochi-mincho fonts-takao fonts-vlgothic fonts-ipafont xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big xfonts-kaname'''
  sudo apt-get install ttf-kochi-gothic ttf-kochi-mincho fonts-takao fonts-vlgothic fonts-ipafont xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big xfonts-kaname
<br>
<br><br>


== 日本語入力ソフトウェアのインストール ==
== 日本語入力ソフトウェアのインストール ==
74行目: 77行目:
== CLIでログインする方法 ==
== CLIでログインする方法 ==
設定用アプリケーションの[System]タブの[ブート]項目にて[CLI]を選択して、更に[自動ログイン]のチェックを外す。<br>
設定用アプリケーションの[System]タブの[ブート]項目にて[CLI]を選択して、更に[自動ログイン]のチェックを外す。<br>
設定後、再起動するとCLI環境でRaspbianが起動する。<br><br>
設定後、再起動するとCLI環境でRaspbianが起動する。<br>
<br><br>


== ファイヤーウォールの設定 ==
== ファイヤーウォールの設定 ==
firewalldのインストールを行う。<br>
firewalldのインストールを行う。<br>
  '''sudo apt-get install firewalld'''
  sudo apt-get install firewalld
<br>
正常にインストールできたかどうか確認する。<br>
正常にインストールできたかどうか確認する。<br>
Active: active (running)と表示されていれば正常に起動している。<br>
Active: active (running)と表示されていれば正常に起動している。<br>
  '''sudo systemctl status firewalld'''
  sudo systemctl status firewalld
<br>
<br>
ファイヤーウォールを自動で起動するには以下のコマンドを入力する。<br>
ファイヤーウォールを自動で起動するには以下のコマンドを入力する。<br>
  '''sudo systemctl enable firewalld'''
  sudo systemctl enable firewalld
<br>
<br>
ファイヤーウォールの設定を確認するには以下のコマンドを入力する。<br>
ファイヤーウォールの設定を確認するには以下のコマンドを入力する。<br>
  '''firewall-cmd --list-all'''
  firewall-cmd --list-all
<br>
<br>
ファイヤーウォールのポートを開放するには以下のコマンドを入力する。<br>
ファイヤーウォールのポートを開放するには以下のコマンドを入力する。<br>
下記は、SSHやHTTPのポートを開放する例である。<br>
下記は、SSHやHTTPのポートを開放する例である。<br>
  '''firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=ssh    // SSHを開放'''
  sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=ssh    // SSHを開放
  '''firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=http    // HTTPを開放'''
  sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=http    // HTTPを開放
  '''firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=22/tcp  // TCPポート22番を開放'''
  sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=22/tcp  // TCPポート22番を開放
  '''firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=80/tcp  // TCPポート80番を開放'''
  sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=80/tcp  // TCPポート80番を開放
<br>
<br>
また、ファイヤーウォールのポートを閉じるには以下のコマンドを入力する。<br>
また、ファイヤーウォールのポートを閉じるには以下のコマンドを入力する。<br>
下記は、SSHやHTTPのポートを閉じる例である。<br>
下記は、SSHやHTTPのポートを閉じる例である。<br>
  '''firewall-cmd --permanent --zone=public --remove-service=ssh'''
  sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --remove-service=ssh
  '''firewall-cmd --permanent --zone=public --remove-service=http'''
  sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --remove-service=http
<br>
<br>
以下のコマンドでは、publicゾーンの設定をWi-Fiのインターフェース(インターフェース名 : wlan0)に割り当てる。<br>
以下のコマンドでは、publicゾーンの設定をWi-Fiのインターフェース(インターフェース名 : wlan0)に割り当てる。<br>
  '''firewall-cmd --permanent --zone=public --change-interface=wlan0'''
  sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --change-interface=wlan0
<br>
<br>
最後に、設定を反映させるため以下のコマンドを入力する。<br>
最後に、設定を反映させるため以下のコマンドを入力する。<br>
successと表示されていれば成功である。<br>
successと表示されていれば成功である。<br>
  '''sudo firewall-cmd --reload'''
  sudo firewall-cmd --reload
<br>
<br>


__FORCETOC__
__FORCETOC__
[[Category:Raspberry_Pi]]
[[Category:Raspberry_Pi]]

2020年5月29日 (金) 13:31時点における版

Raspbianの設定

まず、Raspbianを最新の状態にするため、以下のコマンドを実行する。

sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade



キーボードの設定

設定用アプリケーションの[Localisation]タブの[Set Keyboard]ボタンを押下する。
表示されたウインドウにある[Country]を[Japan]に、[Variant]を[Japanese(OADG 109A)]に設定する。


タイムゾーンの設定

設定用アプリケーションの[Localisation]タブの[Set Timezone]ボタンを押下する。
表示されたウインドウにある[Area]を[Asia]に、[Location]を[Tokyo]に設定する。


日本語フォントのインストールと言語の変更

日本語フォントをインストールするために、以下のコマンドを実行する。

sudo apt-get install fonts-vlgothic


インストール完了後、GUI環境で日本語を表示するために言語の変更を行う。
設定用アプリケーションの[Localisation]タブの[Set Locale]ボタンを押下する。
表示されたウインドウにある[Language]を[JP(Japan)]に、[Character Set]を[UTF-8]に設定する。
設定後、再起動が促されるのでYesボタンを押下して再起動する。

上記だけでなく、以下のフォントも使用可能である。

sudo apt-get install ttf-kochi-gothic ttf-kochi-mincho fonts-takao fonts-vlgothic fonts-ipafont xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big xfonts-kaname



日本語入力ソフトウェアのインストール

日本語入力ソフトウェアは2種類存在するのでどちらか一方を選択する。

Mozcをインストールする場合(NOOBS 1.4.2以降のRaspbian推奨)

Mozcをインストールするため、以下のコマンドを実行する。

sudo apt-get install ibus-mozc


インストール完了後、Raspbianを再起動する。
[半角/全角]キーで日本語入力のオンオフを切り替えることができる。

UIMをインストールする場合(NOOBS 1.4.1までのRaspbian推奨)

wheezyをインストールするため、以下のコマンドを実行する。

sudo apt-get install uim uim-anthy xfonts-kaname


インストール完了後、Raspbianを再起動する。
[半角/全角]キーまたは[Shift][Space]キーを同時押下することで日本語入力のオンオフを切り替えることができる。


.bashrcファイルの設定

下記のように、.bashrcファイルに追記する。

# エイリアスを追加
alias cd='cd -P'
alias rm='rm -i'
alias cp='cp -i'
alias mv='mv -i'
alias ls='ls -hlF'
alias cat='cat -n'
alias less='less -n'
alias en='LANG=C LANGUAGE=C LC_ALL=C'
alias lgrep='ls -ahlF | grep'
alias igrep='sudo dpkg -l | grep'
alias nano='nano -lmS'
alias snano='sudo nano -lmS'

# コマンドの重複を履歴に残さない
export HISTCONTROL=ignoredups

# 空白から始めたコマンドを無視
export HISTCONTROL=ignorespace

# コマンド履歴に残さないコマンド群
export HISTIGNORE="fg*:bg*:history*:cd*:ls*:cat*:less*:more*:grep*:lgrep*:igrep*:which*:clear:man*:"

HISTTIMEFORMAT='%Y%m%d %T   ';
export HISTTIMEFORMA



CLIでログインする方法

設定用アプリケーションの[System]タブの[ブート]項目にて[CLI]を選択して、更に[自動ログイン]のチェックを外す。
設定後、再起動するとCLI環境でRaspbianが起動する。


ファイヤーウォールの設定

firewalldのインストールを行う。

sudo apt-get install firewalld


正常にインストールできたかどうか確認する。
Active: active (running)と表示されていれば正常に起動している。

sudo systemctl status firewalld


ファイヤーウォールを自動で起動するには以下のコマンドを入力する。

sudo systemctl enable firewalld


ファイヤーウォールの設定を確認するには以下のコマンドを入力する。

firewall-cmd --list-all


ファイヤーウォールのポートを開放するには以下のコマンドを入力する。
下記は、SSHやHTTPのポートを開放する例である。

sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=ssh     // SSHを開放
sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=http    // HTTPを開放
sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=22/tcp  // TCPポート22番を開放
sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=80/tcp  // TCPポート80番を開放


また、ファイヤーウォールのポートを閉じるには以下のコマンドを入力する。
下記は、SSHやHTTPのポートを閉じる例である。

sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --remove-service=ssh
sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --remove-service=http


以下のコマンドでは、publicゾーンの設定をWi-Fiのインターフェース(インターフェース名 : wlan0)に割り当てる。

sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --change-interface=wlan0


最後に、設定を反映させるため以下のコマンドを入力する。
successと表示されていれば成功である。

sudo firewall-cmd --reload