「設定 - EPELリポジトリとRemiリポジトリ」の版間の差分

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== 概要 ==
== 概要 ==
CentOS7.6には、標準でPHP5.4、MySQL互換のMariaDB5.5がインストールされている。(デフォルトのyumリポジトリ)<br>
RHELは、安定性と安全性で知られる広く普及しているLinuxのディストリビューションである。<br>
ただし、CentOS7.6にPHP7.xなどインストールするには、yumリポジトリへの追加が必要になるため、以下に追加方法を記載する。<br>
しかし、Red Hat社が提供する標準のパッケージリポジトリには、必ずしも最新のソフトウェアバージョンや必要な追加ソフトウェアが含まれているとは限らない。<br>
<br>
RemiリポジトリやEPELリポジトリ等のリポジトリは、システムに簡単にインストールできる様々な追加パッケージを提供する。<br>
<br>
<u>※注意</u><br>
<u>EPELリポジトリおよびRemiリポジトリにおいて、最初の1度だけ公開鍵を取得する必要がある。</u><br>
<u>この鍵は一括アップデートでは取得できないため、個別に何かをインストールする等を行い取得する。</u><br>
<br>
<u>例えば、Remiリポジトリの公開鍵は、なんらかのパッケージをインストールまたはアップデートすることで取得できる。</u><br>
<u>また、EPELリポジトリの公開鍵は、なんらかのパッケージをインストールする時に必要な依存性パッケージをインストールすることで取得できる。</u><br>
sudo dnf --enablerepo=epel,remi install php
<br><br>
<br><br>


== EPELリポジトリの追加 ==
== EPELリポジトリ ==
Remiリポジトリを追加する場合においても、最初にEPELを追加する必要がある。<br>
==== EPELリポジトリとは ====
EPELリポジトリを追加するため、以下のコマンドを実行する。<br>
EPEL (Extra Packages for Enterprise Linux) リポジトリは、Fedora Special Interest Groupにより作成・管理されている。<br>
# CentOS 7
このリポジトリは、RHEL 9および10を含むEnterprise Linux用の高品質な追加パッケージ一式を提供することで知られている。<br>
  sudo yum install epel-release
<br>
EPELの特長は、Fedora対応パッケージに基づいているため、Enterprise Linuxディストリビューションの既存のパッケージと競合したり置き換わることはない。<br>
<br>
EPELリポジトリが人気がある理由として、バンドルされている一連の機能である。<br>
* EPELリポジトリを使用すると、無料で多数のパッケージにアクセスできる。
* Fedoraグループによって管理されているため、全てオープンソースで安全である。
* 高品質でエンタープライズグレードのパッケージのみを入手することができる。
<br>
例えば、KDE Plasmaデスクトップ全体をインストールする場合等に使用することもできる。<br>
<br>
==== EPELリポジトリの追加 ====
まず、CodeReady Linux Builderリポジトリを有効にする。<br>
標準でアクセスできるようになっているため、有効にするだけである。<br>
  sudo dnf update
   
   
  # CentOS 8
  # RHEL 9の場合
  sudo dnf install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-8.noarch.rpm
  sudo subscription-manager repos --enable codeready-builder-for-rhel-9-$(arch)-rpms
# RHEL 10の場合
sudo subscription-manager repos --enable codeready-builder-for-rhel-10-$(arch)-rpms
<br>
次に、EPELリポジトリを追加する。<br>
<br>
<br>
これにより、リポジトリファイルが/etc/yum.repos.d/epel.repoにダウンロードされて有効になる。<br>
<u>※注意</u><br>
<u>CentOS 8では、EPELパッケージがパッケージに依存する可能性があるため、PowerToolsリポジトリも有効にすることを推奨する。</u><br>
<u>Remiリポジトリを追加する場合、最初にEPELリポジトリを追加する必要がある。</u><br>
sudo dnf config-manager --set-enabled PowerTools
<br>
<br>
以下のコマンドを実行すると、EPELリポジトリの追加と機能を確認できる。<br>
  # RHEL 9
  # CentOS 7
  sudo dnf install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-9.noarch.rpm
  sudo yum repolist epel
   
   
  # CentOS 8
  # RHEL 10
sudo dnf install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-10.noarch.rpm
<br>
または、以下に示すコマンドでも追加することはできる。<br>
# RHEL 9
sudo dnf install epel-release epel-next-release
# RHEL 10
sudo dnf install epel-release
<br>
これにより、リポジトリファイルが/etc/yum.repos.d/epel.repoに追加されて有効になる。<br>
<br>
EPELリポジトリをインストールした後、システム内の全てのリポジトリをリストアップして、プロセス全体をクロスチェックする。<br>
インストールされたEPELリポジトリが表示されていることを確認できる場合、EPELリポジトリが正常に追加されたことを意味する。<br>
sudo dnf repolist
<br>
EPELリポジトリに含まれるパッケージの一覧は、以下のコマンドで確認できる。<br>
sudo dnf --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available
<br>
また、特定のパッケージを探している場合は、<code>grep</code>コマンド を使用すれば検索できる。<br>
例えば、fastfetchを探している場合は、以下のコマンドを使う必要がある。<br>
sudo dnf --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available | grep 'fastfetch'
<br>
fastfetchは"fastfetch.noarch"という名前で提供されていることが分かる。<br>
しかし、fastfetch.noarchの詳細が知りたい場合は、指定されたコマンドを使用することにより、詳細を抽出することができる。<br>
sudo dnf --enablerepo=epel info fastfetch.noarch
<br>
パッケージの詳細な説明が表示されるので、探しているパッケージを特定するのに役立つ。<br>
目的のパッケージをインストールするには、以下のコマンドを使用する。<br>
sudo dnf --enablerepo=epel install fastfetch.noarch
<br>
EPELリポジトリからインストールしたパッケージの一覧は、以下に示すコマンドで確認できる。<br>
sudo dnf list installed | grep @epel
<br><br>
 
== CRBリポジトリの追加 ==
<u>RHEL 9および10では、EPELパッケージがCRBリポジトリのパッケージに依存する可能性があるため、CRBリポジトリも有効にすることを推奨する。</u><br>
<br>
RHEL 9および10で利用可能なCRBリポジトリは、開発者関連のツールやライブラリを提供している。<br>
一般的なEPELパッケージの中には、CRBリポジトリから利用可能なパッケージに依存するものがある。<br>
したがって、RHELでEPELリポジトリをセットアップしている場合は、CRBリポジトリも有効にすることが推奨される。<br>
<br>
リポジトリの追加・削除や有効・無効を含むDNFの各種設定オプションを管理するDNF用プラグインconfig-managerを使用することができる。<br>
config-managerプラグインをインストールするには、以下に示すコマンドを実行する。<br>
sudo dnf install dnf-plugins-core
<br>
CRBリポジトリを有効化する。<br>
# RHEL 9
sudo subscription-manager repos --enable codeready-builder-for-rhel-9-$(arch)-rpms
sudo /usr/bin/crb enable
# RHEL 10
sudo subscription-manager repos --enable codeready-builder-for-rhel-10-$(arch)-rpms
sudo /usr/bin/crb enable
<br>
CRBリポジトリが正常に有効化されていることを確認する。<br>
sudo dnf repolist
<br>
CRBリポジトリから利用できるパッケージの一覧を見ることができる。<br>
sudo dnf repo-pkgs crb list
<br>
EPELリポジトリの追加と機能を確認できる。<br>
  sudo dnf repolist epel
  sudo dnf repolist epel
<br>
<br>
EPELリポジトリで利用可能なパッケージを一覧表示するには、以下のコマンドを実行する。
EPELリポジトリで利用可能なパッケージを一覧表示するには、以下のコマンドを実行する。
# CentOS 7
sudo yum --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available
# CentOS 8
  sudo dnf --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available
  sudo dnf --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available
<br>
<br>
さらにフィルタリングして、必要なパッケージがEPELリポジトリで利用可能かどうかを確認するには、以下のコマンドを実行する。<br>
さらにフィルタリングして、必要なパッケージがEPELリポジトリで利用可能かどうかを確認するには、以下のコマンドを実行する。<br>
# CentOS 7
sudo yum --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available | grep <パッケージ名>
# CentOS 8
  sudo dnf --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available | grep <パッケージ名>
  sudo dnf --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available | grep <パッケージ名>
   
   
41行目: 120行目:
  sudo dnf --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available | grep chromium
  sudo dnf --disablerepo="*" --enablerepo="epel" list available | grep chromium
<br>
<br>
EPELリポジトリからパッケージをインストールするには、以下のコマンドを実行する。<br>
EPELリポジトリからパッケージをインストールするには、以下に示すコマンドを実行する。<br>
# CentOS 7
sudo yum --enablerepo=epel install <パッケージ名>
# CentOS 8
  sudo dnf --enablerepo="epel" install <パッケージ名>
  sudo dnf --enablerepo="epel" install <パッケージ名>
<br>
<br>
53行目: 128行目:


== Remiリポジトリの追加 ==
== Remiリポジトリの追加 ==
次に、Remiリポジトリを追加する。<br>
多くのEPELパッケージは、CodeReady Builder (CRB) リポジトリのパッケージを依存パッケージとして必要としている。<br>
Remiリポジトリを追加するため、パッケージをダウンロードしてインストールする。<br>
まず、CRBリポジトリを有効にする。<br>
  # CentOS 7
  # RHEL 9
  sudo rpm -Uvh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-7.rpm
  sudo subscription-manager repos --enable codeready-builder-for-rhel-9-$(arch)-rpms
sudo /usr/bin/crb enable
   
   
  # CentOS 8
  # RHEL 10
  sudo dnf install https://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-8.rpm
sudo subscription-manager repos --enable codeready-builder-for-rhel-10-$(arch)-rpms
  sudo /usr/bin/crb enable
<br>
<br>
yum-config-managerをインストールすると、コマンドラインからリポジトリを素早く有効 / 無効にすることができる。<br>
次に、EPELリポジトリを追加する。<br>
  # CentOS 7
  # RHEL 9
  sudo yum install dnf-utils
  sudo dnf install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-9.noarch.rpm
   
   
  # CentOS 8
  # RHEL 10
sudo dnf install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-10.noarch.rpm
<br>
Remiリポジトリを追加する。<br>
# RHEL 9
sudo dnf install https://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-9.rpm
# RHEL 10
sudo dnf install https://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-10.rpm
<br>
コマンドラインからリポジトリを素早く有効 / 無効にするため、yum-config-managerをインストールする。<br>
  sudo dnf install dnf-utils
  sudo dnf install dnf-utils
<br>
<br>
また、Remiリポジトリを使用する場合は、<code>yum</code>コマンド / <code>dnfコマンド</code>のパラメータで指定する。<br>
Remiリポジトリの設定ファイルのインストールが完了した後、Remiリポジトリを有効にする必要がある。<br>
  # CentOS 7
sudo yum-config-manager --enable remi
  sudo yum --enablerepo=remi install <パッケージ名>
<br>
EPELリポジトリとRemiリポジトリが有効になっているかどうかを確認する。<br>
# CentOS 8
sudo dnf repolist
<br>
Remiリポジトリをインストールした後、インストール可能なパッケージを一覧表示する。<br>
  sudo dnf --disablerepo="*" --enablerepo="remi" list available
<br>
代わりに、Remi-Safeリポジトリで、利用可能なパッケージの一覧を確認することもできる。<br>
  sudo dnf --disablerepo="*" --enablerepo="remi-safe" list available
<br>
また、Remiリポジトリを使用する場合は、<code>dnf</code> コマンドのパラメータで指定する。<br>
  sudo dnf --enablerepo=remi install <パッケージ名>
  sudo dnf --enablerepo=remi install <パッケージ名>
<br><br>
<br><br>


== EPELとRemiの両方を使用する場合 ==
== EPELリポジトリとRemiリポジトリの両方を使用する場合 ==
EPELとRemiの両方を使う場合、カンマでつなげて両方をパラメータに指定する。<br>
EPELとRemiの両方を使う場合、カンマでつなげて両方をパラメータに指定する。<br>
  sudo yum --enablerepo=epel,remi install [パッケージ名]
  sudo dnf --enablerepo=epel,remi install <パッケージ名>
<br><br>
<br><br>


== 最初の1回だけ鍵の取得が必要 ==
== RPM Fusionリポジトリ ==
EPELリポジトリおよびRemiリポジトリにおいて、最初の1度だけ公開鍵を取得する必要がある。<br>
==== RPM Fusionリポジトリとは ====
この鍵は、一括アップデートでは取得できないので、個別に何かをインストールするなどして取得する。<br>
RPM Fusionリポジトリは非公式のリポジトリである。<br>
例えば、Remiリポジトリの公開鍵は、下記のコマンドでPHPをインストールまたはアップデートすることで取得できる。<br>
<br>
また、EPELリポジトリの公開鍵は、PHP7.3をインストールするときに必要な依存性パッケージをインストールすることで取得できる。<br>
以下に示すような属性を持つパッケージは、RPM Fusionのようなリポジトリで提供されている可能性がある。<br>
  sudo yum -enablerepo=epel,remi install php
* 関連パッケージの機能が連邦法や州法に準拠していない可能性がある。
* 関連パッケージがクローズドソースである可能性がある。
* 関連パッケージがプロプライエタリ (個人所有) である。
* そのパッケージが法的に担保されている。
<br>
例えば、RHELや他のEnterprise Linuxディストリビューションが出荷していないパッケージ (ソフトウェアコーデック等) を提供している。<br>
<br>
RPM Fusionリポジトリはコミュニティによって管理されており、フリーと非フリーの2つのリポジトリがある。<br>
* ライセンスガイドライン付きのオープンソースパッケージは、無料のRPM Fusionリポジトリからアクセスできる。
* 商用パッケージのみで利用可能な再配布可能パッケージは、不自由なRPM Fusionリポジトリからアクセスする。
<br>
==== RPM Fusionリポジトリのインストール ====
RHELベースのLinuxディストリビューションにおいて、RPM Fusionリポジトリをインストールして有効にするには、<br>
まず、Enterprise Linux向けの追加パッケージを提供するEPELリポジトリを有効にする必要がある。<br>
<br>
次に、フリーおよび非フリーのRPM Fusionリポジトリをインストールして有効にする。<br>
sudo dnf install --nogpgcheck \
      https://mirrors.rpmfusion.org/free/el/rpmfusion-free-release-$(rpm -E %rhel).noarch.rpm \
      https://mirrors.rpmfusion.org/nonfree/el/rpmfusion-nonfree-release-$(rpm -E %rhel).noarch.rpm
<br>
また、以下に示すコマンドを実行する必要があるかもしれない。<br>
# RHEL 9
sudo subscription-manager repos --enable codeready-builder-for-rhel-9-$(arch)-rpms
# RHEL 10
  sudo subscription-manager repos --enable codeready-builder-for-rhel-10-$(arch)-rpms
<br>
==== RPM Fusionリポジトリの検証 ====
システム上のリポジトリを確認する。<br>
sudo dnf update
sudo dnf repolist
<br>
RPM Fusionのフリーと非フリーのパッケージリストを表示する。<br>
# フリー
sudo dnf repository-packages rpmfusion-free-updates list
# 非フリー
sudo dnf repository-packages rpmfusion-nonfree-updates list
<br>
==== RPM Fusionリポジトリからパッケージをインストール ====
sudo dnf install <パッケージ名>
<br>
==== RPM Fusionリポジトリからパッケージをアンインストール ====
sudo dnf remove <パッケージ名>
<br>
==== RPM Fusionリポジトリの有効化 / 無効化 ====
# 有効化する場合
sudo yum-config-manager --enable rpmfusion-free-updates
sudo yum-config-manager --enable rpmfusion-nonfree-updates
# 無効化する場合
sudo yum-config-manager --disable rpmfusion-free-updates
sudo yum-config-manager --disable rpmfusion-nonfree-updates
<br><br>
<br><br>
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|title={{PAGENAME}} : Exploring Electronics and SUSE Linux | MochiuWiki
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