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== 概要 ==
== 概要 ==
ここでは、Linuxホスト上にWindows10の仮想マシンを構築して、グラフィックボードやUSBポートを物理PCと同様に使用できるように設定する。<br>
ここでは、Linuxホスト上にlibvirtd + QEMUで仮想マシンを構築して、グラフィックボードやUSBポートを物理PCと同様に使用できるように設定する。<br>
<br>
<br>
Linuxの欠点の1つは、利用できるゲームがそれほど多くないことである。<br>
Linuxの欠点の1つは、利用できるソフトウェアがそれほど多くないことである。<br>
最近では、多くのゲームがLinuxに移植されたのは事実であるが、一般的には、ゲームはほぼWindows専用に開発されている。<br>
最近では、多くのソフトウェアがLinuxに移植されたのは事実であるが、まだまだWindows専用に開発されたソフトウェアが多い。<br>
Linuxユーザとして、これらのWindowsゲームをプレイするために、4つの方法がある。<br>
* Wineを使用してプレイする(Wineは、通常、古いゲームで機能する)
* デュアルブートセットアップを使用して、ゲームをプレイするたびにWindowsをブートする。(手間が掛かる)
* Windowsの仮想マシンでプレイする。(グラフィック性能が活かせない)
* GPUパススルーを備えたWindowsの仮想マシンを使用する。(ハードウェアの前提条件がいくつかあり、特定のCPUとGPUでのみ機能するが、適切なハードウェアがあれば可能である)
<br>
<br>
基本的な設定の流れは、以下のようになる。<br>
Linuxでは、これらのWindows専用ソフトウェアを使用するために、以下に示す4つの方法がある。<br>
* Wineを使用する。
*: ただし、Wineは、古いソフトウェアなら機能する場合が多い。
* デュアルブートセットアップを使用して、Windows専用ソフトウェアを使用するたびにWindowsをブートする。
*: ただし、手間が掛かる。
* ホストOS型の仮想化ソフトウェアにWindowsの仮想マシンを構築する。
*: ただし、グラフィック性能が活かせない。
* GPUパススルーを備えたWindowsの仮想マシンを使用する。
*: ハードウェアの前提条件がいくつかある (特定のCPUとGPUでのみ機能する) が、適切なハードウェアがあれば可能である。
<br>
基本的な設定の流れは、次のようになる。<br>
# CPUの仮想化支援機能(Intel VT-xまたはAMD-Vi)を有効にする
# CPUの仮想化支援機能(Intel VT-xまたはAMD-Vi)を有効にする
# グラフィックボードのパススルー設定
# グラフィックボードのパススルー設定
## IOMMUの有効化
#* IOMMUの有効化
## Linuxホストのグラフィックボード無効化
#* Linuxホストのグラフィックボード無効化
# kvm / qemuのインストール
# KVM / QEMUのインストール
# ゲストOS作成
# ゲストOS作成
## チューニング -> インストール
#* 仮想マシンのチューニングを行った後に仮想マシンをインストールする。
# グラフィックボードのパススルー
# グラフィックボードのパススルー
# USBポートのパススルー設定
# USBデバイスのパススルー設定を行う。<br>または、SynergyあるいはBarrier (開発停止) を使用する。<br><br>Synergyのインストールは、[[インストール - マウス・キーボード共有ソフトウェア]]のページを参照すること。
<br>
<br>
<br>
<br>
ここでは、実際に設定を行うPCの環境は、以下の通りである。<br>
ここでは、実際に設定を行うPCの環境は、以下の通りである。<br>
* CPU : Ryzen 3900X
* CPU
* マザーボード : GIGABYTE X570 UD(BIOS F12e)
*: Ryzen 3900X
* GPU1 : 玄人志向 Radeon RX550 LP
* M/B
* GPU2 : GIGABYTE GeForce GT1030
*: GIGABYTE X570 UD(BIOS F37e)
* OS : SUSE(カーネル : 4.12.14-lp151.28.52-default)
* GPU 1
*: 玄人志向 Radeon RX550 LP
* GPU 2
*: GIGABYTE GeForce GT1030
* OS
*: SLE (Linuxカーネル 5.14.21)
<br><br>
<br><br>


87行目: 97行目:
後は、下記の[ゲストOSの作成]セクションに移動して、VMの作成および設定を行う。<br>
後は、下記の[ゲストOSの作成]セクションに移動して、VMの作成および設定を行う。<br>
<br>
<br>
なお、この方法は、https://www.youtube.com/watch?v=Nu2bHV8mA6c を参考にしている。<br>
なお、この手順は以下に示す動画を参考にしている。<br>
<center><embedvideo service="youtube">https://youtu.be/Nu2bHV8mA6c</embedvideo></center><br>
<br><br>
<br><br>


148行目: 159行目:
* 外部ディスプレイは必須ではない。(ハードウェアとVMが実行しているWindowsのバージョンに依存する)
* 外部ディスプレイは必須ではない。(ハードウェアとVMが実行しているWindowsのバージョンに依存する)
* また、外部ディスプレイを直接ゲストOSに接続することができる。
* また、外部ディスプレイを直接ゲストOSに接続することができる。
<br>
使用しているNVIDIAグラフィックスカード (dGPU) がMUXedまたはMUXlessかどうかを確認する。<br>
BIOS/UEFIオプションにおいて、<u>integrated graphics</u> / <u>PCI graphics</u>が選択できる場合、MUXedである。<br>
選択できない場合はMUXレスである。<br>
<br>
MUXedの場合は、https://gist.github.com/Misairu-G/616f7b2756c488148b7309addc940b28 を参照すること。<br>
MUXレスの場合、https://github.com/jscinoz/optimus-vfio-docs を参照すること。<br>
<br><br>
<br><br>


263行目: 281行目:
しかし、Linuxカーネル 5.9.1以降はこのオプションが問題を引き起こすという報告がある。<br>
しかし、Linuxカーネル 5.9.1以降はこのオプションが問題を引き起こすという報告がある。<br>
個人的には、<code>kvm.ignore_msrs=1</code>オプションを付加して、問題が発生する場合は当オプションを削除する方法を推奨する。<br>
個人的には、<code>kvm.ignore_msrs=1</code>オプションを付加して、問題が発生する場合は当オプションを削除する方法を推奨する。<br>
  # SUSE 15.4の場合
  # SUSE 15.4以降の場合
  sudo vi /lib/modprobe.d/gpu-passthrough.conf
  sudo vi /lib/modprobe.d/gpu-passthrough.conf
   
   
732行目: 750行目:
<br><br>
<br><br>


== SynergyまたはBarrierのインストール ==
== Synergy または DeskFlow のインストール ==
Windows10のインストール完了後、[https://symless.com/synergy Synergy(有償ソフトウェア)]または[https://github.com/debauchee/barrier/releases Barrier]をインストールできる。<br>
ゲストOSのインストールが完了した後、Synergy (有償ソフトウェア)] または DeskFow、InputLeapをインストールすることを推奨する。<br>
これらは、物理的なKVM(Keyboard-Video-Mouse)スイッチなしで、複数のPCで同じキーボードとマウスを使用できる。<br>
これらは、物理的なKVM (Keyboard-Video-Mouse) スイッチなしで、複数のPCで同じキーボードとマウスを使用できる。<br>
<br>
<br>
以下に、SynergyとBarrierのインストール手順を記載する。<br>
SynergyおよびDeskFlowの概要およびインストール手順を知りたい場合は、[[インストール - マウス・キーボード共有ソフトウェア]]のページを参照すること。<br>
<br>
==== Synergy ====
Synergyは有償ソフトウェアであるが、一部の機能(通信の暗号化機能)を除いて、無償でも使用することができる。<br>
<br>
まず、以下のコマンドを実行して、LinuxにSynergyをインストールする。<br>
* パッケージ管理システムからインストール (非推奨 : Synergyのパッケージが古いため)
*: <code>sudo zypper install libdns_sd qsynergy synergy</code>
*: <br>
* ソースコードからインストール
*: まず、Synergyのビルドに必要な依存関係のライブラリをインストールする。
*: <code># RHEL</code>
*: <code>sudo dnf groupinstall "Development Tools"</code>
*: <code>sudo dnf install epel-release cmake3 boost-static git libXtst-devel qt5-qtbase-devel qt5-qtdeclarative-devel libcurl-devel openssl-devel</code>
*: <br>
*: <code># SUSE</code>
*: <code>sudo zypper install glib2-devel gdk-pixbuf-devel avahi-compat-mDNSResponder-devel dbus-1-devel libnotify-devel fixesproto-devel \</code>
*: <code>libXrandr-devel libXext-devel libXfixes-devel libXinerama-devel libXi-devel libXtst-devel xextproto-devel libxkbfile-devel \</code>
*: <code>inputproto-devel recordproto-devel libSM-devel libcurl-devel libopenssl-1_1-devel libopenssl-devel libavahi-devel \</code>
*: <code>libQt5Core-devel libQt5Gui-devel libQt5Network-devel libqt5-qtbase-common-devel libQt5Widgets-devel libQt5DBus-devel libqt5-linguist-devel</code>
*: <br>
** 各バージョンのソースコードからインストールする場合
**: [https://github.com/symless/synergy-core/releases SynergyのGithub]からソースコードをダウンロードする。
**: ダウンロードしたファイルを解凍する。
**: <code>tar xf synergy-core-<バージョン>.tar.gz</code>
**: <code>cd synergy-core-<バージョン></code>
**: <br>
**: Synergyのビルドに必要なサブモジュールをダウンロードする。
**: <code>git clone https://github.com/mohabouje/WinToast ext/WinToast</code>
**: <code>git clone https://github.com/google/googletest.git ext/googletest</code>
**: <code>git clone https://github.com/zeux/pugixml ext/pugixml</code>
**: <br>
**: Synergyをビルドおよびインストールする。
**: <code>mkdir build && cd build</code>
**: <code>cmake -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<Synergyのインストールディレクトリ> ..</code>
**: <code>make -j $(nproc) または cmake --build . -j $(nproc)</code>
**: <code>make install または cmake --install .</code>
*: <br>
** <code>git clone</code>コマンドを使用して、ソースコードからインストールする場合
**: <code>git clone https://github.com/symless/synergy-core.git</code>
**: <code>cd synergy-core</code>
**: 最新安定版 : <code>git checkout master</code>
**: 最新開発版 : <code>git checkout vX.Y.Z</code>
**: <br>
**: Synergyのビルドディレクトリを作成して、Synergyをビルドおよびインストールする。
**: <code>cd synergy-core && mkdir build && cd build</code>
**: <code>cmake -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<Synergyのインストールディレクトリ> ..</code>
**: <code>make -j $(nproc) または cmake --build . -j $(nproc)</code>
**: <code>make install または cmake --install .</code>
<br>
Synergyの実行ファイルが存在するディレクトリに、以下のようなシェルスクリプトを作成する。<br>
vi /<Synergyの実行ファイルがあるディレクトリ>/bin/synergy.sh
<br>
<syntaxhighlight lang="sh">
# /<Synergyの実行ファイルがあるディレクトリ>/bin/synergy.shファイル
#!/usr/bin/env sh
appname="synergy"
# use -f to make the readlink path absolute
dirname="$(dirname -- "$(readlink -f -- "${0}")" )"
if [ "$dirname" = "." ]; then
    dirname="${PWD}/${dirname}"
fi
cd ${dirname}
# Initialize interpreter path
export PATH="${dirname}:${PATH}"
export LD_LIBRARY_PATH="/<Qtのインストールディレクトリ>/<Qtのバージョン>/gcc_64/lib:${LD_LIBRARY_PATH}"
# Run Synergy binary
"${dirname}/${appname}" "$@"
</syntaxhighlight>
<br>
次に、Windows用のSynergyをダウンロードしてインストールする。<br>
インストール後、Synergyの設定を行う。<br>
<br>
* Synergyのアンインストール
** Windowsの場合
**# [プログラムの追加と削除](または[アプリと機能])で、Synergyをアンインストールする。<br>この時、"アプリとその関連情報がアンインストールされます"というメッセージが表示されるので、再度、[アンインストール]ボタンを押下する。
**# [アプリを終了する必要があります]メッセージ、および、アプリを自動的に終了させるかどうかを尋ねられるので、これを選択する。
**# 次に、regeditを実行して、以下に示すレジストリキーを削除する。(存在する場合)
**#* HKEY_CURRENT_USER\Software\Symless
**#* HKEY_CURRENT_USER\Software\Synergy
**#* HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Synergy
**#: <br>
**# 以下のディレクトリが存在する場合は、削除する。
**#* C:\ProgramData\Symless
**#* C:\ProgramData\Synergy
**#* C:\ProgramData\Synergy v2
**#* %USERPROFILE%\AppData\Local\Synergy
**#* %USERPROFILE%\AppData\Local\Symless
**#: <br>
**# 次に、SystemConfig.iniファイルを削除する。<br>この時、以前に保存した設定は失われる。
**#: C:\Program Files\Synergy\SystemConfig.ini
**#: <br>
**# 最後に、Windowsを再起動する。
**: <br>
** Linuxの場合
**# パッケージ管理システムを使用して、Synergyを削除する。
**# 次に、以下のコマンドを実行して、Synergyの設定を削除する。
**#* <code>rm -rf ~/.config/Symless/</code>
**#* <code>rm -rf ~/.config/Synergy/</code>
**#* <code>rm -rf ~/.synergy/</code>
**#* <code>rm -rf ~/.symless/</code>
**#: <br>
**# 次に、SystemConfig.iniファイルを削除する。<br>この時、以前に保存した設定は失われる。
**#: <code>sudo rm -rf /usr/local/etc/Symless/SystemConfig.ini</code>
<br>
 
==== Barrier (推奨) ====
===== パッケージ管理システムからインストール =====
まず、以下のコマンドを実行して、LinuxにBarrierをインストールする。<br>
sudo zypper install barrier
<br>
次に、[https://github.com/debauchee/barrier/releases BarrierのGiHub]にアクセスして、Windows向けのBarrierの実行ファイルをダウンロードしてインストールする。<br>
インストール後、Barrierの設定を行う。<br>
<br>
===== ソースコードからインストール =====
まず、Barrierをビルドするため、依存関係のライブラリをインストールする。<br>
# RHEL (EPELリポジトリの追加が必要)
sudo dnf groupinstall "Development Tools"
sudo dnf install 'dnf-command(config-manager)'
sudo dnf config-manager --set-enabled PowerTools
sudo dnf install cmake3 libcurl-devel avahi-compat-libdns_sd-devel libX11-devel libXtst-devel desktop-file-utils openssl-devel \
                  qt5-qtbase-devel
# SUSE
sudo zypper install --type pattern devel_basis
sudo zypper install libdrm-devel libglvnd-devel libICE-devel \
                    libcurl-devel avahi-compat-mDNSResponder-devel libXtst-devel libopenssl-devel \
                    libSM-devel libXinerama-devel libXrandr-devel Mesa-devel \
                    libQt5Core-devel libQt5Gui-devel libQt5Network-devel libqt5-qtbase-common-devel libQt5Widgets-devel
<br>
次に、[https://github.com/debauchee/barrier/releases BarrierのGiHub]にアクセスして、Barrierのソースコードをダウンロードする。<br>
ダウンロードしたファイルを解凍して、ビルド向けディレクトリを作成する。<br>
# Tarballからビルドする場合
tar xf barrier-<バージョン>-release.tar.gz
cd barrier-<バージョン>-release && mkdir build && cd build
# Gitからビルドする場合
git clone https://github.com/debauchee/barrier.git barrier && cd barrier
git submodule update --init --recursive
./clean_build.sh
cd build
<br>
<u>※注意</u><br>
<u>Tarballをダウンロードした時、Barrierディレクトリのext/gmockディレクトリ、ext/gtestディレクトリ、ext/gulrak-filesystemディレクトリが空の場合、</u><br>
<u>以下のモジュールのソースコードをダウンロードする必要がある。</u><br>
# Tarballのモジュールをダウンロードする場合
wget https://github.com/google/googletest/archive/refs/tags/release-<バージョン>.tar.gz
wget https://github.com/gulrak/filesystem/archive/refs/tags/<バージョン>.tar.gz
tar xf googletest-release-<バージョン>.tar.gz
tar xf filesystem-<バージョン>.tar.gz
# Gitを使用してモジュールをダウンロードする場合
git clone https://github.com/google/googletest.git
git clone https://github.com/gulrak/filesystem
<br>
<u>Barrierのビルドに必要なソースコードを、Barrierディレクトリのext/gmockディレクトリ、ext/gtestディレクトリ、ext/gulrak-filesystemディレクトリにコピーする。</u><br>
# Tarballのモジュールをダウンロードした場合
cp -r googletest-release-<バージョン>/googlemock <Barrierディレクトリ>/ext/gmock
cp -r googletest-release-<バージョン>/googletest <Barrierディレクトリ>/ext/gtest
cp -r filesystem-<バージョン>/* <Barrierディレクトリ>/ext/gulrak-filesystem
# Gitを使用してモジュールをダウンロードした場合
cp -r googletest/googlemock/* <Barrierディレクトリ>/ext/gmock
cp -r googletest/googletest/* <Barrierディレクトリ>/ext/gtest
cp -r filesystem/* <Barrierディレクトリ>/ext/gulrak-filesystem
<br>
Barrierをビルドおよびインストールする。<br>
# Tarballからインストールする場合
cmake  -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=${HOME}/InstallSoftware/Barrier -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release ..
make -j $(nproc)
make install
# Gitからインストールする場合
make DESTDIR=${HOME}/InstallSoftware/Barrier install
<br>
Barrierの起動スクリプトを作成する。<br>
vi ~/InstallSoftware/Barrier/barrier.sh
<br>
<syntaxhighlight lang="sh">
# ~/InstallSoftware/Barrier/barrier.sh
#!/usr/bin/env sh
appname="barrier"
# use -f to make the readlink path absolute
dirname="$(dirname -- "$(readlink -f -- "${0}")" )"
if [ "$dirname" = "." ]; then
    dirname="${PWD}/${dirname}"
fi
cd ${dirname}
# Initialize interpreter path
export PATH="${dirname}:${PATH}"
export LD_LIBRARY_PATH="/<Qtのインストールディレクトリ>/<Qtのバージョン>/gcc_64/lib:${LD_LIBRARY_PATH}"
# Run Barrier binary
"${dirname}/${appname}" "$@"
</syntaxhighlight>
<br>
Barrierの起動スクリプトに実行権限を付加する。<br>
chmod u+x ~/InstallSoftware/Barrier/barrier.sh
<br>
Barrierの実行に必要な依存関係のパッケージをインストールする。<br>
sudo zypper install libdns_sd
<br>
Barrierのデスクトップエントリファイルを、~/.local/share/applicationsディレクトリに作成する。<br>
# ~/.local/share/applications/Barrier.desktop
[Desktop Entry]
Type=Application
Name=Barrier <バージョン>
GenericName=Barrier
Comment=Keyboard and mouse sharing solution
Exec=/home/<ユーザ名>/InstallSoftware/Barrier/bin/barrier.sh
Icon=/home/<ユーザ名>/InstallSoftware/Barrier/barrier
Terminal=false
Categories=Utility;
Keywords=keyboard;mouse;sharing;network;share;
<br>
次に、[https://github.com/debauchee/barrier/releases BarrierのGiHub]にアクセスして、Windows向けのBarrierの実行ファイルをダウンロードする。<br>
KVMのゲストOSであるWindowsに、Barrierをインストールする。<br>
<br>
Barrierのインストール完了後、Barrierの設定を行う。<br>
<br>
Windowsにおいて、Barrierを自動起動する場合は以下の手順を行う。<br>
# まず、[スタート]ボタンを押下して、起動時に実行するソフトウェアを右クリックする。
# コンテキストメニューから[その他] - [ファイルの場所を開く]を選択して、ソフトウェアのショートカットが保存されているディレクトリを開く。<br>もし、[ファイルの場所を開く]オプションが表示されない場合、そのソフトウェアは起動時に実行できないことを意味する。
# 次に、[Super]キー + [R]キーを同時押下して、<code>shell:startup</code>と入力、[OK]ボタンを押下する。
# [スタートアップ]ディレクトリが開くので、ソフトウェアのショートカットが保存されているディレクトリから、ショートカットを[スタートアップ]ディレクトリにコピーする。
<br>
===== Waylandの場合 =====
Barrierは、Wayland上でにおいてはグラフィカルで起動することができない。<br>
そのため、自動起動する場合は、コンソールまたはSystemdサービスユニットを作成して実行する必要がある。<br>
<br>
コンソールから通常起動する場合、以下に示すコマンドを実行する。<br>
barrierc --name <クライアントのスクリーン名> --display <ディスプレイ番号> -f <サーバのIPアドレスまたはホスト名>:<ポート番号> \
          --disable-crypto --daemon
       
<br>
コンソールから自動起動する場合は、~/.config/autostart/Barrier.desktopファイルを以下に示す内容で作成する。<br>
<syntaxhighlight lang="ini">
# ~/.config/autostart/Barrier.desktopファイル
[Desktop Entry]
Type=Application
Name=StartBarrier
Exec=bash -c 'barrierc --name <クライアントのスクリーン名> --display <ディスプレイ番号> -f <サーバのIPアドレスまたはホスト名>:<ポート番号> --disable-crypto --daemon
Icon=dialog-scripts
</syntaxhighlight>
<br>
Systemdサービスユニットとして起動する場合、/etc/systemd/system/barrier.serviceファイルを以下に示す内容で作成する。<br>
これは、X11が:0にあると仮定している。<br>
<br>
SystemdサービスユニットではマルチユーザでBarrierが使用できないため、ユーザサービスを使用する。<br>
<br>
<u>※注意</u><br>
<u>Systemdサービスユニットとして、スーパーユーザでBarrierを実行することによりセキュリティ上の懸念が存在する。</u><br>
<u>ログに記録する前にBarrierを使用する必要がある場合(DMで使用する場合)は、この方法が唯一の選択肢である。</u><br>
<u>ログイン画面でBarrierを使用する必要が無い場合は、デスクトップエントリファイルを作成して自動起動することを推奨する。</u><br>
<br>
<syntaxhighlight lang="ini">
# /etc/systemd/system/barrier.serviceファイル
[Unit]
Description=Barrier Client daemon
After=network.target
[Service]
User=<ユーザ名>
Group=<グループ名>
ExecStart=barrierc --name <クライアントのスクリーン名> --display <ディスプレイ番号> -f <サーバのIPアドレスまたはホスト名>:<ポート番号> --disable-crypto --debug INFO
Restart=always
[Install]
WantedBy=multi-user.target
</syntaxhighlight>
<br>
 
===== Barrierのアンインストール =====
* Windows
*# Barrierをアンインストールする前に、Barrierを終了する。<br><u>Barrierを起動したままでアンインストールした場合、ほとんどのBarrierに関するファイルが残ってしまうため注意すること。</u>
*# Barrierのサービスを停止するため、管理者権限でPowershellまたはコマンドプロンプトを起動して、<code>net stop</code>コマンドを実行する。<br>これは、<code>sc stop</code>コマンドでは非同期で実行されるため、<code>sc delete</code>コマンドが失敗して、アンインストール後にbarrierd.exeが残るからである。
*# <code>net stop</code>コマンドを実行する。<br><code>net stop</code>コマンドは、Barrierのサービスが停止するまで同期で実行するため、<code>sc delete</code>コマンドが成功する。
*# [設定] - [アプリ]画面または[コントロールパネル] - [プログラムと機能]画面から、Barrierをアンインストールする。
*# 次に、C:\Program Files\BarrierフォルダおよびC:\ProgramData\Barrierフォルダを削除する。
*# C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Barrierディレクトリを削除する。
*# C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Tempディレクトリに存在する"Barrier."から始まるファイル群を削除する。
*# regeditを実行して、\HKEY_USERS\S-<Windows11の現在のビルド番号>\SOFTWARE\Debaucheeを削除する。
*# %LocalAppData%\Barrierフォルダ(レジストリ設定、Barrierの設定ファイル、証明書、フィンガープリント)を削除する。
*# 必要ならば、Barrierに関するファイヤーウォールのルールを削除する。
*: <br>
* Linux
*# まず、Barrierのインストールディレクトリを削除する。
*#: <code>rm -rf <Barrierのインストールディレクトリ></code>
*# 次に、Barrierの設定ファイルが存在するディレクトリを削除する。
*#: <code>rm -rf ~/.local/share/barrier</code>
*#: <code>rm -rf ~/.config/Debauchee</code>
<br>
 
==== ファイヤーウォールの設定 ====
ファイヤーウォールのポート開放を行う。<br>
sudo firewall-cmd --permanent --add-port=24800/tcp
または
sudo firewall-cmd --permanent --zone=libvirt --add-port=24800/tcp
sudo firewall-cmd --reload
<br>
SUSEの場合および上記のコマンドで接続できない場合は、以下の設定を行う。<br>
<br>
まず、/usr/lib/firewalld/services/barrier.xmlファイルを作成する。<br>
(このファイルは不要の可能性があることに注意すること)<br>
sudo vi /usr/lib/firewalld/services/barrier.xml
<br>
<syntaxhighlight lang="xml">
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
    <service>
    <short>Synergy</short>
    <description>Share a mouse and keyboard on KVM.</description>
    <port protocol="tcp" port="24800"/>
</service>
</syntaxhighlight>
<br>
次に、/usr/lib/firewalld/zones/libvirt.xmlファイルにおいて、<br>
<code></zone></code>タグの上部に<code><port port="24800" protocol="tcp"/></code>を追記する。<br>
sudo nano /usr/lib/firewalld/zones/libvirt.xml
<br>
<syntaxhighlight lang="xml">
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<zone target="ACCEPT">
    <!-- ...略 -->
    <port port="24800" protocol="tcp"/>
</zone>
</syntaxhighlight>
<br>
最後に、上記の設定を有効にするため、ファイアーウォールを再読み込みまたはPCを再起動する。<br>
または、PCを再起動する。<br>
sudo firewall-cmd --reload
sudo systemctl restart firewalld
または
sudo shutdown -r now
<br>
==== コンソールの使用 ====
# Barrier Client
barrierc --daemon --name <クライアントのスクリーン名> <サーバのIPアドレス>
# Barrier Server
barriers --daemon --address <クライアントのIPアドレス> --name <クライアントのスクリーン名> \
          --config <Barrierの設定ファイルのパス>
# Synergy Micro Client
# Wayland向け
waynergy --host <サーバIPアドレス> --name <クライアントのPC名> --logfile <ログファイルのパス>
<br><br>
<br><br>


1,127行目: 780行目:
その時は、/run/libvirt/network/default.xmlファイルを作成して、以下に示す内容を記述する。(デフォルトネットワークを作成する)<br>
その時は、/run/libvirt/network/default.xmlファイルを作成して、以下に示す内容を記述する。(デフォルトネットワークを作成する)<br>
<br>
<br>
  # /run/libvirt/network/default.xmlファイル
  <syntaxhighlight lang="xml">
<!-- /run/libvirt/network/default.xmlファイル -->
   
   
  <networkstatus>
  <networkstatus>
1,149行目: 803行目:
     </network>
     </network>
  </networkstatus>
  </networkstatus>
</syntaxhighlight>
<br>
<br>
次に、そのネットワークをKVMホストに永続的に追加するには、以下のコマンドを実行する。<br>
次に、そのネットワークをKVMホストに永続的に追加するには、以下のコマンドを実行する。<br>
  sudo virsh net-define --file default.xml
  sudo virsh net-define --file default.xml
<br>
<br>
==== ファイアーウォール ====
==== ファイアーウォール ====
VM起動時に下記のエラーが出力されて、VMが起動できないことがある。<br>
VM起動時に下記のエラーが出力されて、VMが起動できないことがある。<br>
1,173行目: 829行目:
  sudo zypper install dnsmasq
  sudo zypper install dnsmasq
<br><br>
<br><br>
{{#seo:
|title={{PAGENAME}} : Exploring Electronics and SUSE Linux | MochiuWiki
|keywords=MochiuWiki,Mochiu,Wiki,Mochiu Wiki,Electric Circuit,Electric,pcb,Mathematics,AVR,TI,STMicro,AVR,ATmega,MSP430,STM,Arduino,Xilinx,FPGA,Verilog,HDL,PinePhone,Pine Phone,Raspberry,Raspberry Pi,C,C++,C#,Qt,Qml,MFC,Shell,Bash,Zsh,Fish,SUSE,SLE,Suse Enterprise,Suse Linux,openSUSE,open SUSE,Leap,Linux,uCLnux,Podman,電気回路,電子回路,基板,プリント基板
|description={{PAGENAME}} - 電子回路とSUSE Linuxに関する情報 | This page is {{PAGENAME}} in our wiki about electronic circuits and SUSE Linux
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__FORCETOC__
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[[カテゴリ:RHEL]][[カテゴリ:SUSE]]
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