「Blazor - ルーティング」の版間の差分
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== ルーティングファイル == | |||
Blazorでは、Pagesディレクトリに配置されたrazorファイルがルーティングの対象となる。<br> | |||
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以下に示す<u>/counter</u>の場合では、デフォルトでは以下に示すファイルが参照される。<br> | |||
* /<プロジェクトのトップディレクトリ>/Pages/Counter.razorファイル | |||
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@page "/counter" | |||
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ただし、これは規約ベースのルーティングであり、<code>@page</code>ディレクティブで明示的に別のルートを指定することも可能である。<br> | |||
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以下に示すように設定することにより、異なるファイル配置でも/counterにルーティングすることができる。<br> | |||
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// 例 : /Pages/MyCounter/Index.razorファイル | |||
@page "/counter" | |||
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Pagesディレクトリ配下のファイルへのルーティング<br> | |||
* /counter --> /Pages/Counter.razor | |||
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また、ネストされたディレクトリの場合は以下のようになる。<br> | |||
* /mypage --> /Pages/MyPage.razor | |||
* /admin/dashboard --> /Pages/Admin/Dashboard.razor | |||
* /settings/profile --> /Pages/Settings/Profile.razor | |||
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特殊なケースとして、Indexページは以下のようになる。<br> | |||
* / --> /Pages/Index.razor | |||
* /admin --> /Pages/Admin/Index.razor | |||
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なお、<code>@page</code>ディレクティブで明示的にルートを指定した場合は、この規約が上書きされる。<br> | |||
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2025年1月26日 (日) 22:33時点における版
概要
Blazorでは、URLパターンとコンポーネントを紐付けることでルーティングを実現する。
Blazorのルーティングは、@page
ディレクティブを使用して設定する。
このように定義することにより、/counterというURLにアクセスした時にこのコンポーネントが表示される。
※注意
ファイル名は大文字で始まる必要があり、razorファイルの拡張子は.razorの必要がある。
// Pages/Counter.razorファイル
@page "/counter"
@page "/counter/{currentCount:int}"
<h1>Counter</h1>
<p>Current count: @currentCount</p>
@code {
// オプションのルートパラメータ
[Parameter]
public int currentCount { get; set; }
}
ルーティングファイル
Blazorでは、Pagesディレクトリに配置されたrazorファイルがルーティングの対象となる。
以下に示す/counterの場合では、デフォルトでは以下に示すファイルが参照される。
- /<プロジェクトのトップディレクトリ>/Pages/Counter.razorファイル
@page "/counter"
<h1>Counter</h1>
ただし、これは規約ベースのルーティングであり、@page
ディレクティブで明示的に別のルートを指定することも可能である。
以下に示すように設定することにより、異なるファイル配置でも/counterにルーティングすることができる。
// 例 : /Pages/MyCounter/Index.razorファイル
@page "/counter"
Pagesディレクトリ配下のファイルへのルーティング
- /counter --> /Pages/Counter.razor
また、ネストされたディレクトリの場合は以下のようになる。
- /mypage --> /Pages/MyPage.razor
- /admin/dashboard --> /Pages/Admin/Dashboard.razor
- /settings/profile --> /Pages/Settings/Profile.razor
特殊なケースとして、Indexページは以下のようになる。
- / --> /Pages/Index.razor
- /admin --> /Pages/Admin/Index.razor
なお、@page
ディレクティブで明示的にルートを指定した場合は、この規約が上書きされる。
パラメータの受け渡し
ルートパラメータは波括弧で囲んで指定して、対応するプロパティに[Parameter]
属性を付与する。
@page "/user/{Id}"
@code {
[Parameter]
public string Id { get; set; }
}
ナビゲーション
プログラムによる画面遷移とリンクによる遷移の2つの方法がある。
@inject NavigationManager NavigationManager
@code {
private void NavigateToCounter()
{
NavigationManager.NavigateTo("counter");
}
}
リンクによる遷移
NavLinkコンポーネントを使用して遷移する。
<NavLink href="counter">
<span class="oi oi-plus"></span> Counter
</NavLink>
オプションパラメータ / クエリパラメータ
オプションパラメータ
波括弧内に?
を付加することにより、実現できる。
@page "/user/{id?}"
@code {
[Parameter]
public string Id { get; set; }
protected override void OnInitialized()
{
if (string.IsNullOrEmpty(Id))
{
Id = "default";
}
}
}
レイアウトの適用
Blazorのルーティングでは、レイアウトの適用も重要である。
_Imports.razorファイルにおいて、デフォルトレイアウトを指定して、必要に応じて個別のコンポーネントで@layout
指示子を使用して上書きすることができる。
エラーハンドリング
404エラー等のルーティングエラーは、App.razorで設定したNotFoundテンプレートによって処理される。
これにより、ユーザフレンドリーなエラー画面を表示することが可能である。
認証 / 認可
[Authorize]
属性を使用することにより、特定のルートへのアクセスを制限することができる。