「Avalonia UI - ダイアログ」の版間の差分
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表. OpenFileDialogの主なプロパティ
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using System.Collections.Generic; | |||
var dialog = new OpenFileDialog(); | var dialog = new OpenFileDialog(); | ||
dialog.Filters.Add(new FileDialogFilter() { Name = "テキストファイル", Extensions = { "txt" } }); | dialog.Filters.Add(new FileDialogFilter() { Name = "テキストファイル", Extensions = { "txt" } }); |
2024年9月25日 (水) 12:09時点における版
概要
ファイル選択タイアログ
OpenFileDialogのプロパティ
下表に、ファイル選択ダイアログのプロパティのうち、設定を意識する必要がある主なプロパティを示す。
プロパティ名 | データ型 | 意味 |
---|---|---|
AllowMultiple | bool | 複数ファイルの選択を許可するかどうかを指定する。 許可する場合はtrue、単一のファイルのみの場合はfalseを指定する。(既定値 : false) |
Directory | string | ダイアログが開かれる初期ディレクトリを指定する。 |
Filters | List<FileDialogFilter> | ダイアログに表示されるファイルタイプを制限する。 |
InitialFileName | string | ダイアログに表示される初期ファイル名を指定する。 |
Title | string | ファイル選択ダイアログのウインドウタイトルを指定する。 |
WinFormsにあるような以下に示すプロパティは存在しない。
そのため、Avalonia UIでの代替方法を以下に示す。
- AddExtension (拡張子が入力されない場合、自動的に拡張子を付けるかどうか)
- Avalonia UIでは、この機能は自動的に処理される。
- Filtersプロパティで指定された拡張子が使用される。
- CheckFileExistsプロパティ / CheckPathExistsプロパティ
- Avalonia UIでは、これらの検証はファイル選択後に手動で行う必要がある。
- FileNameプロパティ / FileNamesプロパティ (選択したファイルパスを取得)
- Avalonia UIでは、OpenFileDialogクラスの
ShowAsync
メソッドの戻り値を使用する。
- Avalonia UIでは、OpenFileDialogクラスの
- FilterIndexプロパティ (ファイルの種類のプルダウンの選択肢リストの初期選択インデックスを指定)
- Avalonia UIでは、Filtersプロパティを使用してファイルタイプを制御する。
- 特定のフィルタを選択する場合は、
Filters
リストの順序を調整する。
- Multiselectプロパティ (複数のファイルを選択できるかどうかを指定)
- Avalonia UIでは、
AllowMultiple
プロパティを使用する。 dialog.AllowMultiple = true; // 複数ファイルの選択を許可
- Avalonia UIでは、
- ReadOnlyCheckedプロパティ (読み取り専用として開くチェックボックスのON/OFFを設定または取得)
- ShowReadOnlyプロパティ (読み取り専用として開くチェックボックスを表示するかどうかを設定)
- Avalonia UIでは、これらの機能は直接サポートされていない。
- 必要に応じてカスタムダイアログを実装する、あるいは、ファイル選択後に読み取り専用の状態を確認・設定するロジックを実装する必要がある。
- SafeFileNameプロパティ (選択した拡張子を含むファイル名のみ(パスは含まない)を取得)
- SafeFileNamesプロパティ (選択した複数の拡張子を含むファイル名のみ(パスは含まない)を取得)
- Avalonia UIでは、これらの概念は直接サポートされていない。
- 必要に応じて、選択されたファイルパスから安全なファイル名を抽出するロジックを実装する必要がある。
- ShowHelpプロパティ (ヘルプボタン[?]を表示するかどうかを指定)
- Avalonia UIのファイルダイアログでは、ヘルプ機能は標準では提供されていない。
- 必要に応じて、別途ヘルプ機能を実装する必要がある。
Filterプロパティ(ファイルの種類)の設定
ダイアログで開くことができるファイルの種類は、Filter
プロパティにフィルタ文字列を設定する。
フィルタ文字列は、ファイルの説明とファイルの拡張子を|
(バーティカルバー)で区切って表現する。
表. フィルタ文字列の設定例
フィルタ | フィルタ文字列 |
---|---|
すべてのファイル | *.*" |
テキストファイル | *.txt" |
テキストファイルとすべてのファイル | *.txt|すべてのファイル (*.*)|*.*" |
XMLファイル | *.xml" |
HTMLファイル | *.html;*.htm" |
XMLファイルとHTMLファイルとすべてのファイル | *.xml|HTML ファイル (*.html, *.htm)|*.html;*.htm|すべてのファイル (*.*)|*.*" |
イメージファイル | *.png;*.jpg;*.gif;*bmp" |
ファイルの種類を複数設定する時、起動時に選択するファイルの種類を指定する場合は、
FilterIndex
プロパティにインデックス値を指定する。(既定値 : 1)
プルダウンの先頭の項目において、2番目の項目は2を指定する。(プルダウンのインデックスは、1から始まるので注意)
ユーザが選択したファイルの種類を保持しておき、次回に選択するファイルの種類を設定する時に便利なプロパティである。
使用例
ダイアログを表示する場合は、OpenFileDialogクラスのShowAsyncメソッドを実行する。
ShowAsyncメソッドは、非同期で動作してTask<string[]>型を返す。
これにより、UIがブロックされることなくファイル選択操作を行うことができる。
ShowAsyncメソッドの戻り値がnull
ではないこと、および、配列の長さが0より大きいことを常に確認することが重要である。
これにより、ユーザがファイルを選択せずにダイアログを閉じた場合や操作をキャンセルした場合にも適切に対応することができる。
using Avalonia.Controls;
using System.Collections.Generic;
var dialog = new OpenFileDialog();
dialog.Filters.Add(new FileDialogFilter() { Name = "テキストファイル", Extensions = { "txt" } });
dialog.AllowMultiple = false;
dialog.Directory = Environment.GetFolderPath(Environment.SpecialFolder.MyDocuments);
dialog.Title = "テキストファイルを選択してください";
var result = await dialog.ShowAsync(this);
if (result != null && result.Length > 0)
{
string selectedFilePath = result[0]; // 単一ファイルの場合
string[] selectedFilePaths = result; // 複数ファイルの場合
// 選択されたファイルを処理
// ...略
}