「インストール - Code Composer Studio」の版間の差分
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2020年3月25日 (水) 23:19時点における版
概要
Code Composer Studio(以降、CCSという)はTexas Instruments社(以降、TI社という)が提供しているIDE(統合開発環境)である。
オープンソースの統合開発環境であるEclipseをベースに作成しているため、Eclipseを使用したことのあるユーザにはユーザーインタフェースがほぼ一緒なので違和感なく使用できる。
また、CCSにはこれ以外にも大きな特長がある。
- CCSの特長1 : 無償
- CCS 7以降で全機能を無償で使用できるようになった。
- IDEが有償だと製品検討時の実験的な導入ですら手を出しづらいが、CCSは無償なので評価ボードとJTAGエミュレータを用意するだけで試すことができる。
- MSP430等であれば、JTAGエミュレータ機能を搭載した評価ボードが低価格で用意されているので、製品導入の検討目的だけでなく、電子工作でも手を出しやすい環境が整っている。
- CCSの特長2 : TI社のマイコン、プロセッサー製品ほぼ全てに対応
- CCSはTI社のマイコン、プロセッサ製品のほぼ全てに対応している。(※あまりにも古い製品など、対応していない製品も一部ある)
- 製品毎に異なるIDEだと、その都度インストールの手間が掛かり、ディスク容量も消費してしまう。また、UIも変わってしまうので慣れるのに時間が掛かってしまう。
- 一方、CCSは製品が変わっても基本的な使い方は同じである。例えば、MSP430の開発に慣れた人がC2000の開発をしても、IDEの使い方を1から習得し直す手間は掛からない。
- CCSの特長3 : アップデートの頻度が高い
- 無償になっても比較的高い頻度でアップデートされている。
準備
CCSをインストールする前に、依存関係のインストールを行う。
- SUSEの場合
- libncurses5とlibusb-0_1-4のインストールを行う。
- libncurses5は、テキストユーザインタフェースを作成するためのAPIを提供するライブラリである。
- libusbは、USBライブラリである。
sudo zypper install libncurses5 libusb-0_1-4
CCSのインストール
- インストーラのダウンロード
- まず、CCSのインストーラをこちらのWebサイトからダウンロードする。
- Windowsの場合はWindows 64bitをダウンロード、Linuxの場合はLinux 64bitをダウンロードする。
- アンチウイルスソフトの無効化
- インストーラを実行する前に、使用しているPCのアンチウイルスソフトを一時的に無効化する。
- 無効化する理由は、アンチウイルスソフトがCCSのインストール処理に悪影響を与える恐れがあるためである。インストールが完了したら有効に戻す。
- インストーラの実行
- 上記でダウンロードしたファイルを解凍して、以下のファイルを実行する。
- Windowsの場合 : ccs_setup_xxx.exeファイルを実行する。
- Linuxの場合 : ターミナルで右のコマンドを実行する。
sudo ./install_drivers.sh
- 実行するとインストール開始直前の初期チェックが行われる。
- CCSのインストール
- [License Agreement]画面では、[I accept ...]ボタンにチェックを入力して[Next]ボタンを押下する。
- [Choose Installation Location]画面では、CCSをインストールするフォルダを選択することができる。[Next]ボタンを押下する。
- [Processor Support]画面では、MSP430を始めとするTI製品のコンパイラ等を選択してインストールすることができる。
- 使用する製品にチェックを入力する。もし迷う場合は全てにチェックしても構わない。[Next]ボタンを押下する。
- [Select Debug Probes]画面では、サードパーティ製のJTAGエミュレータをインストールするかどうかを選択することができる。
- もし迷う場合は、全てにチェックを入力する。[Finish]ボタンを押下する。
- [Finish]ボタンを押下するとインストールが始まる。
- Windowsの場合、インストール中にセキュリティに関するウインドウが表示されることがある。
- (インストール時にチェックした項目によっては表示されないこともある)
- (もし、[Windowsセキュリティの重要な警告]画面が表示された時は、[アクセスを許可する]ボタンを押下する)
- ([Windowsセキュリティ]画面が表示された時は、[インストール]ボタンを押下する)
- インストールの完了
- インストール完了後、[Launch ...]ボタンにチェックを入力したまま[Finish]ボタンを押下すると、CCSが起動する。